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日本PTA全国研究大会 広島大会 全体会

記念講演「心のトリセツ 『逃げ癖』を『意欲』に変える脳科学」

日本PTA全国大会 広島大会 二日目の全体会は広島グリーンアリーナで開催されました。

 

記念講演では、AI(人工知能)研究の第一人者 黒川伊保子氏が 「心のトリセツ 『逃げ癖』を『意欲』に変える脳科学」という演題で講演をしてくださいました。

 

この方は1983年に奈良女子大学理学部卒業後、富士通に入社され、1988年に世界初のAIとの日本語対話に成功されました。それ以降もAIの研究開発に従事され、2003年に株式会社感性リサーチを設立されています。

 

講演の中で黒川さんは、20世紀はがむしゃらなら勝てる時代だった。千回走れと言われれば迷わずがむしゃらに走る人間を育てるのに向いていた。結果や責任で追い詰め、余計な事を考えず、がむしゃらに突き進む脳神経回路を発達させた。

 

しかし、すでに現在は人工知能の時代。仕事は人口知能が行い、人間は宿題を探しに出る事とAIコミュニケーションに集約してくる」というのです。

 

そのようなお話の中で特に印象に残った言葉は「人生に劣等感なんて要らない」ということでした。

 

どうしても出来ない事、何度も同じ失敗を繰り返すことがあるなら、やり方を変えればいい。憧れの先輩の様に出来なかったら必ず「自分に出来て、その先輩に出来ないこと」があるのだとおっしゃっていました。

 

それを見つけて自分の個性を伸ばし、相手に一目置かせればいい。 本物の大人には、劣等感なんて言葉はない―――。

 

他にも男と女の脳の使い方の違いや、対話の種類、対話の奥義、子供に対して自己肯定感を下げてしまう言い方など、笑いを交えながらも気づかされることがたくさんありました。

 

黒川伊保子氏については、YouTubeでも様々な「トリセツ」が上がっていますので、是非ご覧になっていただく事をお勧めします。

 

                東大阪市PTA協議会 永田 英士