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第70回日本PTA全国研究大会 参加報告 1日目

 

 令和4年8月31日

東大阪市PTA協議会 副会長

西田 幸弘

 

研修報告書

 

 このたび下記のとおり研究会に参加しましたので、ご報告申し上げます。

 

 日本PTA全国研究大会(山形大会) 第7分科会「社会教育」

 

 ※社会教育とは「家庭教育、学校教育以外の組織的な教育活動」のこと。

 

1.研究課題:「子供のために自ら学び動くPTA~社会教育の担い手として~」

 

2.日時:令和4年8月26日

 

3.基調講演者:生重 幸恵氏(NPO法人スクール・アドバイス・ネットワーク理事長)

 

「子どもには繋がる力を!大人には繋がるキッカケを!!」

 

 急激に様変わりする世の中で子ども達がしっかりと生きて行く力を持つためには、「繋がり(学び)の場」を創出して、子ども達のコミュニケーション力を高めることが必要です。

 

 子ども達の笑顔と幸せのために、そういった場を創出して繋げることがPTAの役割であることを学びました。

 

 生重氏は「誰かと繋がる力を持った子どもは、様々な課題を乗り越える力を持っている」と話していました。私も7年前に「自己肯定感を持っている子どもは、自ら成長して行く力を持っている」と聞き、その言葉を大切にして子育てをしてきました。

 

 「繋がる力」・「自己肯定感」・「コミュニケーション力」などの言葉に触れたとき、それらを子ども達のなかに養うことは親だけの責任ではなく、まさしくP(親)T(教師)A(子ども達に共通の関心と目的を持って集まった大人たち)としての活動に求められることだと強く感じます。

 

 パネリストの荒澤氏(元小学校校長)は「大人も得るものがあるのがPTA活動です。どんなキッカケであれ、まず大人も繋がる機会を作ることが大切です。その一点を突破することで、いろいろなものが開けてきます。学級PTAがPTA活動の一番土台なので、そこから始められたら素晴らしいと思います。みなさん、どんどん学校に来てください」と話していました。また「おおらかな気持ちで家庭教育をおこなうためにも、学校教育や社会教育が大切」とも言われていました。

 

 生重氏は「家庭同士や学校との連携を図る推進役となること・家庭、学校、地域の三者を繋ぐ架け橋となることを担い、PTA活動のトータルマネジメントをされている皆様の活動や想いは素晴らしいものです。そういった子ども達のための活動を担うことは、大人にとっても学びや気づき、そして喜びを得る貴重な機会となります」とも話していました。

 

 PTA活動の中心を担う役員や運営委員は、PTAの存在意義が問われる風潮のなかで、孤立感や負担感を感じることも増えています。それでも活動を続けているのはPTAの楽しさを知ってしまったからだと私は思います。

 

 最後に私が研究会に参加して抱いた2つの“想い”を聞いてください。

 

 一つは「PTA全国研究大会に参加させていただき、ありがとうございました。素晴らしい学びや気づきを得ることができる機会が与えられたことに感謝します。ただ今回聞かせていただいた講師の方々のお話などは、各学校園で活動している方々にこそ知る価値があると思います。この学びをどのように単位PTAへ届けるかを東大阪市PTA及び第1ブロックPTAとして考えて行きたいです」

 

 もう一つは「失敗しても成功しても、泣いても笑っても、丸ごとギュッと抱きしめてもらえる環境で育った子どもは強くなれると思います。家庭だけでなく学校や地域でも子ども達をギュッと抱きしめられるような社会になると素敵だなと思っています」